インサートナットの挿入方法

挿入方法

インサートナットの挿入方法使用状況や目的は非常に多様化しており、挿入方法もそれと比例し多様化しています。
インサートナット自体を大別した場合「成型後使用インサート」「成型時使用インサート」の2種類に分けることができます。
「成型後使用インサート」の挿入方法は「拡張方式」「圧入方式」「熱圧入方式」の3種類に大別されます。
「成型時使用インサート」は成型時に使用する方法のみとなります。

1.成型後インサート

インサートナットをご使用する時の条件が,以下の「注意必要な状態」に当てはまる場合、インサートナットに応力(ジャッキアウトトルク)が働き、抜けてくる場合がありますのでご注意ください。

挿入方法 特 徴 対応製品 イメージ
拡張方式
  • 熱源を使用しません
  • 拡張するため、ボス形状にあまり影響を受けません
  • 拡張する際、拡張板を下げるポンチが必要です
ダッヂタイプ
SD/FD
ダッヂインサートナット挿入動画
圧入方式
  • 熱源を使用しません
  • 挿入方法として多く採用されています
  • ボス径を太くすることで、 ボス割れ等に対応できます
    (ボス径が調整不可能な場合、 熱圧入により対応できます)
ビットタイプ
SB/FB
インサートナット圧入動画
熱圧入方式
  • 熱源を使用します
  • ボス形状に影響を受けません
  • 樹脂を溶かしながら挿入するため強度が良好です
  • インサートを加熱する器具が必要です
ウルトラタイプ
UD/FD

ビットタイプ
SB/FB
熱圧入挿入動画

2.成型時インサート

挿入方法 特 徴 対応製品 イメージ
成型時使用
  • 樹脂を成型する際に同時に使用します
  • 金型にインサートナットを組み付ける個所が必要です(組み付け部として金型ピンを使用する場合、 ピン径に注意してください)
  • 樹脂が溶けた状態でインサートナットに回り込むため、 強度が良好です
成型時 タイプ
平目
アヤメ
成型時インサート成型動画